肩こりと漢方薬

肩こりの場合、湿布薬をベタベタ貼って、とりあえずの対策としている人も多いかもしれません。しかし、慢性的な肩こりを改善するには、湿布薬だけでは無理と言えます。病院では、肩こりの飲み薬として漢方薬を処方しているところもあります。

漢方は、伝統中国医学が日本に伝わり、日本独自の漢方理論として発展したものです。漢方は、西洋医学とは異なり、症状だけを見るのではなく、体全体を調整することで病気を治す、という考え方に立っています。そういう意味では根本治療に近いとも言えます。

漢方では、肩こりは肩の筋肉や神経組織に栄養がいかなくなって起きる症状と捉えています。体の中には「経絡」という気血を運ぶ通り道があり、これが生命活動を支えていると考えられています。この「経絡」に不具合がおこると体に異常が生じます。この不具合の原因を漢方薬で取り除き、体全体の健康を維持するのが漢方の理論です。

水分代謝の異常、ストレス、胃弱が、肩の経絡に影響を与えると言われています。その原因によって漢方薬を処方していきます。

独活葛根湯(どくかつかっこんとう)は、代謝を改善しながら筋肉に栄養を与えます。ストレスには、自律神経を安定させる加味逍遥散(かみしょうようさん)が効果的です。胃の働きを良くするには、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が適しています。さらに、女性の場合、月経が原因の肩こりには、桂枝桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、冷えが原因の場合は、婦宝当帰膠または当帰四逆加呉茱ゆ生姜湯などが処方されます。

これら以外にも、症状の原因に合わせて、色々な漢方薬が処方されます。漢方を試す場合は、専門医と相談しながら、効果的な処方を受けられることをお勧めします。

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